-乳幼児アトピー性皮膚炎のスキンケア-


乳幼児アトピー性皮膚炎のスキンケア

アトピー性皮膚炎の治療

アトピー性皮膚炎は、ダニやカビ、ペットの毛などがアレルギーを起こす原因(アレルゲン)となり、皮膚の炎症を引き起こします。肌が乾燥し、角質層のすき間を埋めている脂分が不足すると、アレルゲンが入り込みやすくなります。

かゆみのためにかくと、さらに皮膚が傷つき悪化を招きます。長引くと、皮膚が厚くなり皮がカサカサむけるなどの症状が出ます。

治療は、以下の3つが柱となります。

1.炎症を抑えるステロイド(副腎皮質ホルモン)の塗り薬

2.保湿剤によるスキンケア

3.ダニやカビなどのアレルゲン除去


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ステロイドでしっかり炎症を抑える

ステロイドを長期間使うと皮膚が薄くなるなどの副作用がありますが、副作用を恐れるあまり塗り方が不十分だと、かえって治療を長引かせることにつながります。東京都立小児総合医療センター(府中市)アレルギー科医長の赤沢晃さんは「まずステロイドでしっかり炎症を抑えた後、徐々に量を減らしていき、最終的には保湿剤だけに切り替えます」と説明しています。

注意)ステロイド外用剤にまつわる誤解が多数ありますが、専門のお医者さんの指導そって治療すれば安全ですので、怖がらずに使用してください。

患者さんの8割は5歳までに発症します。赤沢さんらが2008年度に実施した厚生労働省研究班の調査によりますと、北海道や東北の小学生に発症が多く見られ、冬の寒さが及ぼす肌への影響も考えられるといいます。

アトピー性皮膚炎のスキンケアは、朝晩の1日2回入浴するのが望ましいです。汚れを落とすため、せっけんはよく泡立てて使います。スポンジなどを使わず、皮膚を傷つけないよう、素手で包み込むように洗います。特別なせっけんは必要ありませんが、殺菌作用の強いものは肌を傷めてしまうことがあるので、避けた方が良いいです。

乾燥を防ぐ保湿剤

お風呂から上がったら3分以内に、保湿剤を塗って肌の乾燥を防ぎます。汗をかきやすい夏場はさらさらしたローションタイプがよく用いられますが、乾燥しやすい冬場は、ワセリンなどベタベタしたタイプが望ましいです。

保湿剤を塗った後には、ステロイドを塗ります。大人の指先の第一関節分ぐらいを取り、手のひら2枚分ぐらいの広さに、べたつく程度に塗ることが必要です。

冬場は、暖房に伴う乾燥にも注意してください。室内では加湿器などを使って湿度を保つことが大切です。外出して外気にあたる際には、顔や手などには改めて保湿剤を塗るのが良いです。

また、ホットカーペットはダニのすみかになりやすいため、清掃はこまめにしてください。窓の結露はこまめにふき取り、カビの原因にならないよう気をつけてください。


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関係医療機関

東京都立小児総合医療センター


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花粉症/健康

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